教員採用試験の時に必死に勉強した教職教養。実際に現場で生かすことができているでしょうか。教師になるために、あんなに勉強したことだからこそ、現場で生かしていきましょう。
この記事では、学級経営に生かすことのできる心理学をかいつまんでご紹介します。
同調
同調とは、集団の行動や発言によって自分の行動などが変わることです。
同調は2つの要素に分けられることができます。
①情報的影響
「先生の話は聞いてなかったけど、みんなが探検バックをもって廊下に並んでるから廊下に並ぼう。」のように、周囲の人の行動が役に立つ・正しいと感じて、自分も同じ行動をとることです。
この情報的影響に助けられているのは、子どもだけでなく、大人もそうですね。
②規範的影響
「みんながあいつを無視してるから俺も無視をしよう。」のように、集団から排除されないように、集団の規範を守ろうとすることです。
学級経営では、規範意識が大切だと言われますが、そのとおり!学級の規範意識が確固たるものであれば、自然と集団の規範を守ることにつながります!
社会的手抜き
何か物事に取り組むときに、友達の存在によって物事への努力量が減る現象です。
例えば、運動会や合唱の時に、声が出なくなるのはこのことですね。
リーダーシップ
こちらは、表を見た方がわかりやすいと思います。
M型 | PM型 |
pm型 | P型 |
M行動:集団存続のためのメンバーへの配慮
P行動:目標達成へのメンバーへの働きかけ
M型:意欲満足度〇 生産性×
PM型:意欲満足度〇 生産性〇
pm型:意欲満足度× 生産性×
P型:意欲満足度× 生産性〇
発達の最近接領域
子どもの発達の水準には、「成熟した水準」、「成熟しつつある水準」があり、この2つの間が発達の最近接領域といわれる。
例えば、
成熟した水準:補助輪付きで自転車をこげる
成熟しつつある水準:大人が支えて補助輪なして自転車をこげる
ここが発達の最近接領域!自力ではできないが、他者の働きかけや相互作用で能力が獲得されていく。
次の成熟した水準:補助輪なしで自転車をこげる
簡単に言うと、発達の最近接領域は誰かの支えがあれば、〇〇ができるという成熟中の段階のこと。教師は、子どもの発達の最近接領域を見極め、適切な支援が求められます!
以上、かいつまんでご紹介しました。もちろん、他にもハロー効果やピグマリオン効果など、学級経営に役立つ心理学は多くあります。ぜひ、この機会に学び直してみてはどうでしょうか。
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