やんちゃっ子の取扱説明書

学級経営術

やんちゃっ子といえば、どのクラスにもいることと思います。職員室で見ていると、やんちゃっ子の対応で困っている先生が多いと感じます。たしかに、やんちゃっ子はクラスを崩壊に導くほどの影響力をもっています。しかし、裏を返せばクラスを飛躍させるほどの良い影響を与えてくれる存在でもあります。

この記事では、やんちゃっ子と関わるうえで大切なことを3つお伝えします。

勝てるときだけ同じ土俵に立つ

 やんちゃっ子の多くは、口が達者です。教師が指導をしても上手く回避されてしまう・・・。そんなこともあると思います。そのため、勝てるときだけ同じ土俵に立つことが大切です。

 例えば、やんちゃっ子が授業中に友達を傷つける発言をした時に注意したら、「俺、言っていません。」と言われてしまったら、負ける可能性が高いです。なぜなら、発言したかしてないかは本人の方がわかっていますし、教師の聞き間違えということもあります。

 このような場合は、周りの言質をとりましょう。周りの言質をとることで、やんちゃっ子を説得するための材料になります。もしそれでも「言っていません。」というのであれば、

先生
先生

君は本当に言っていないのかもしれないが、こんなにも多くの友達が悪口に聞こえたと言っているよ?

先生
先生

悪いのは、君の発言が悪口に聞こえてしまうみんなの耳ですか?

それとも悪口に捉えられてしまう発言をした〇〇さんですか?

先手必勝!

どうしても、やんちゃっ子は指導をする場面が多くなってしまうことと思います。指導する場面が多くなると、やんちゃっ子との関係を構築することは困難になります。そのため、指導は先手を取ります。先に予想される問題行動の芽をつぶしておきましょう。

例えば、体育の実技テストで「これからテストをしますが、本気でやっている人を笑うことは許しません。」などです。他にも、授業中にタブレットを使用しない時は机の中にしまうなどのルールを作ってしまえば、指導する機会は減り、先手を取ることになります。(ルールを作る時は納得感を忘れずに!)

話し合いで活躍をさせよう!

多くのやんちゃっ子は話し合いで本質的なことを言ってくれることが多いです。また、話し合いに勢いをつけてくれることもあります。話し合いにおいての言葉遣いやルールを守るなどはさておき、まずはできていることを褒めましょう。話し合いの最後に振り返りの時間を設けて、「君の言ったことは物事の本質を・・・!」や「君のあの発言があったから話し合いが活発になったよ!」と褒めましょう。このような教師からの賞賛が「話し合い=やんちゃっ子」ということで、やんちゃっ子の周囲からの印象も変えていきます。

やんちゃっ子に、言葉遣いや話し合いのルールを守るなどを指導したい時は、やんちゃっ子が振り返りで自分から気づくように仕向けるか、クラスで話し合いのルールを守れなかったなどの様子があったら、クラス全体に指導をして気づかせましょう。

やんちゃっ子に、上から抑えるというスタンスの指導はタブーです。やんちゃっ子は自分で考えて動くことが好きだったり、譲れない強い思いがあったりするので、まずはやんちゃっ子の「自分らしさ」を大切にしてあげましょう。

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